「エアリプ」

 最近知ったツイッター用語「エアリプ」。ある人に言いたいことがあるけど、特にその人宛のツイートとせず、しかし周囲にいる人(両方フォローしているとか)には、あの人宛ね、とか、誰か特定の人宛だわね、とわかってしまうようなツイート、らしい。


 実際そういうのを見かけたが、超怖い。ましてや、それはもう直接言うべきだろ逆に!、な内容だと、なおなお怖い。会社で本人に聞こえるような距離で嫌みいっているようなもんだ。ちなみに目撃した件については、「私のことでしょうか」と申し出た人がいて、その人同士DMのやりとりで決着ついたらしいけど。ほーら怖いだろう?


 自分はそういうのはやらない。必要ないし、言いたいことがあったら本人に言うし、そのツイッター上での言いたいことなんて、「そのツッコミ最高!」とか「めちゃんこかわいい!」とか、「ありがとうございますうううぅうう!」とか、そんな感じのもんばかりで。


 ただ時々やりそうになるのは、応援とかがんばれじゃないけど、「詳細は不明だが生き延びろ」ということである。でもこれは一番止めた方がよいことかもしれない。その人はネガティブなツイートをすることで、バランスをとっているかもしれないからだ。自分の中にうずまくいろいろなことは、文字に出して客体化するだけで、だいぶ自体が変わる。悪い状態にならないための方策の一つだ。だからうかつにじゃましてはいけない。でも応援したくなる、なんて、こちらのエゴだからだ。なので遠く離れた関係のない場所で、「エアリプ」してみる。


「詳細は不明だが生き延びろ。君が君の愛するものに捧げている情熱は、すでに人並みを超えている。このまま消えてしまうには惜しい。だからがんばらなくていいから、ただ生き延びろ。時間が解決することもたまーにあるから」