英語ができなくても『SHERLOCK』を英語だけで観てみよう。

 SHERLOCKをみるときに、我らがマーティン・フリーマンの演技を堪能するための方法があります。


 それは「字幕でみる」ではなく、「英語で字幕オフで見る」です。


 私は何回か吹き替えでみて、英語で字幕でみて、たまたま、英語で英語の字幕もださずに観たときに、『SHERLOCK』というドラマが、まったく違うもののように見えて大感激したのです。


SHERLOCK』は、(洋画ファンには珍しい話ではないのかもしれませんが、)ダイナミックなのに繊細で美しいドラマです。どの瞬間のシーンも、キャプチャして一瞬にとどめても良いくらいの、すばらしいドラマです。オリジナルの音声で、字幕も消してしまったとき、その全体をもっともっと体感できるのです。そりゃ英語がわかればもっともっと深く味わうことができるのでしょうけど、いきなり英語は上達しません。


 でも、何回か吹き替えや字幕でみたあとは、英語はわからないのにそのシーンで何をいうかはわかっているのです。英語はわからないのに「登場人物達が何を言おうとしているか伝わってくる」という不思議な体験です。


 不思議なくらいに、情感がぐわっと増して見えるのです。字幕を追わない、オリジナルの息づかいを聴くと言うことで、ドラマがもっとリアルで感じられるものになるのです。


SHERLOCK』に入れ込んでる人は、きっと何回も見ていると思いますが、もし、英語でも常に字幕にしているなら、オフにして、見てください。ぞわっとするほどの新しい体験ができます。吹き替え命!、という人も、ぜひ英語で見てください。同じドラマなのに楽しみは2倍です。