キャラメルボックスの『また逢おうと竜馬は言った』

 昨日、10年ぶりくらいに演劇集団キャラメルボックス[CARAMELBOX]の芝居を見てきた。
 とくにねらったわけではないが、初日で。


 10年以上前は、シアターモリエールとかシアターアップルに何回か見に行った。好きだったのだろうけど、なんとなく、また見に行こうかな、を繰り返していた気がする。見に行かなくなったのは何でかよくわからないけど、、、永遠の夏休みみたいな感覚がちょっとあれだったのかもしれない。


 で、『また逢おうと竜馬は言った』である。これもけっこう古いと思うが、見たことはなかった。上川隆也が竜馬の格好をしている写真はみた。今年は竜馬イヤーというのもあって、いきおいでチケットとっていってみた。


 やはり25年続いているのは伊達ではない。役者の動き、声、間合いとか、色々キャラメルボックスの魂と技術と工夫が詰め込まれていた。キャラメルボックスらしさはちゃんと残っていたし、らしさを残しつつ、進化していた。ものすごい日々練習して、隅々まで知恵や体力を限界まで絞り出して、かつ、舞台ではその120%を出し切っても息切れしない余裕があって、全体的な完成度が高いし、上昇し続けている印象を受ける。チケット代は6000円で、金額的には高いが、高い感じはしなかった。がっつり、仕事している。


 漫画家さんとかもちらほらいるけれど、子供の頃好きだったものが、いまも存在していて、第一線にいるというのは、素直に尊敬する。ただ同じことをやっていては続かないだろうし、しかし、流行に迎合してもだめ。オリジナリティを保ちつつ、工夫を続ける。キャラメルボックスはすごい独特なのだ。たぶん苦手な人も多いと思う。でも、自分はのめり込める。うそみたいに、2時間が本当に「あっ」というまで。どんなにおもしろい映画でもこんなことはない。集中して見入ってしまう、というのともまたちがって、ともかくも、まったく時間がわからないのだ。


 私の記憶のなかでみたキャラメルボックスは、主人公は少年や少女ばかりだった。竜馬は、主人公が大人になっていて、キャラメルボックスも歳をとるんだなあ、とか勝手におもった記憶がある。主人公が大人でも、キャラメルボックスいずむみたいなものはちゃんとあった。当然だよ! かもしれないけど。。


 せっかくお芝居を観られる街に住んでいるから、1年に1度くらいはお芝居を見に行くぞと決めた。