コレで会社を辞めました(タイトルは釣りのつもりです)

 12月末で、14年と9ヶ月つとめた会社を辞めました。あともう少し3ヶ月がんばれば、退職金が変わったかもしれないのですが、もういいんです。もう2年くらいまともな仕事をしていませんでした。居座り続けて本当にすいませんごめんなさい。


 主な理由は「健康上の理由」で、実際は持病があれこれあるわけですが、辞めるほどの理由かというとよくわからず。確かなのは、「楽しいこととそうでないことが、プラスマイナスでマイナスにずーっとなってしまっていた」ということです。


 会社に入ってからずっと、かなり傍若無人に振る舞ってきました。長い間やりたい仕事をやらせてもらえていました。そんなわがままをよく許してくれたと思います。


 会社に自分ができることは何か、何ができるのか。ずっとそんなことを考えていました。でも辞めたいまとなっては、そんなことを考えること自体が馬鹿だったのかなあとも思います。いまさらだけど、働く覚悟が足りなかったのかなあと思います。


 でも、その働く覚悟は何か、どういうことをこなすことが覚悟があるか、責任感があるか、というと、ずいぶん心は乱れます。


 自分には自分の規範がある。かつて全力で嫌がって拒否した仕事があって、それだけはあとで感謝されたのだが、そういう超えてはいけない一線がある。本能的に信じる自分の枠組みがある。それはもちろん完璧ではないけれど、落ちていかないようにするために踏みとどまる道徳心もそのルールの一つである。それを妥協したりあきらめていいはずがない。「しょうがない」「そんなものだ」「しかたない」は、生ける屍なのです。生きている意味がない。


 というわけで生きる為に会社を辞めました。いや、しかしまてよ、どうしてそこまでそんなことにまでなったのか自分でも意味がわからないので、色々整理整頓できたら、もう少し客観的にみられるようになるかもしれない。


 会社をでたとき、思わず涙があふれ出した。緊張感から解放されたからだ。ちっともさみしくはなかったのは、もうずっと前に、自分が好きだった会社はなくなっていたーー合併してなくなっていたからだ。そのときに寂しくて泣くべきだったし、会社も辞めるべきだったかもしれない、なんてばかばかしいことを考える。数年前の自分は馬鹿だったし、いまもまだ馬鹿だ。


 もっと賢くなろう。強くなれるほどに。