戦略

村上春樹さん:「1Q84」96万部 大当たり極秘戦略
http://mainichi.jp/select/today/news/20090606k0000e040024000c.html

とのことなんだが。
>担当者は「戦略ではない」と強く否定する
って何でだろ。『海辺のカフカ』は
>読者から「予備知識なしに読みたかった」という苦情が寄せられた
というのをふまえて、やったことなら、戦略じゃんねえ。プロの小説家の書くもの、一冊でも多く売れて一人でも多くの人に読んでもらって、何がいけないんだろ。金儲けみたいにいわれるのが嫌なのかな。作者ががんばってかいて、自分たちで一生懸命売り方を考えて、情報をもらさないように徹底して、そういうふうに努力した結果ならいい気がするのだが。やっかみにすぐ負けちゃうのなんて、出版社らしくない。

海辺のカフカ』は宣伝しすぎ(いまのルーキーズみたいな?)な印象を熱心な読者には与えたのだろうけど、自分が読むときはどんなはなしか全然知らなかった。情報がほしがる人には、本人が聞くまいとしていても耳に入ってしまう。だってそれだけ好きなんだもの。そういう人たちに「情報を与えない」というのは、それはそれで大変な仕事なんじゃないでしょうか。

海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)