書きあぐあぐあぐあぐね続けている

書きあぐねている人のための小説入門 (中公文庫)
最近読んだ読んでいる本。この人の小説は読んだことがないのだが、なぜかずっと気になっている。この本が先になったしまったけれど、語られていることは共感することが多かった。自分は万年小説家志望だが、そのくせ一行も書いていない。小説家志望という状態がずっと続いている。英語がうまくなりたい、やせたい、とか、そんなのと同じレベルかもしれない。大学生ぐらいの頃、ふいに「小説を通じて伝えたいことってなんだろう」とくだらない質問をしてしまった。10年以上たって、もうそれが本当にあまり利口な問いではないことをわかっているが、かといってまだ何か書き出したりはしていない。ただ、物語の断片がずっと頭蓋骨の裏にこびりついているみたいな感じがしてむずがゆく気持ち悪いことがある。書いてしまえばきっと楽になる。楽になるんじゃないかなあ。