腐る羊水と高齢出産

やー。有名人は何かとありますが。

年齢があがるについれて出産のリスクがあがることを、理解していない人が多い、とは思う。35才すぎたって羊水はくさったりしないから子供もちゃんとうめるんだから!、というのはまちがいではないけど全員にあてはまることではない。有名人で高齢出産が話題になるのは、それだけリスクがあることをラッキーに乗り越えられたからだ。子供を産みたいと、頭のどこか片隅で少しでも思っている人は、一秒でも早く子供を産まねばならない。いい人がいないとかそんなちゃらんぽらんな理由だけでずるずる年をとったら、それだけリスクが高いことを自分にも子供にもやってしまうわけだ。しかも時代は医師不足。リスキーなことに手を貸してくれる人も少ない。そもそもいまの20代、30代前半の、団塊ジュニアより下の世代の女の人は、生きていくことに関するリスクマネジメントをしなさすぎる。この根拠の無い楽観はどこからくるのか、それはもちろんそこそこ裕福な親のせいだが。いまはまだ30代ぐらいでも、これから年をとっていくにつれ、一人で生きていくこと、あるいは高齢出産はとても大変なことを、その場になって気付いて、あげくは流産や死産で貴重な産婦人科医を相手に裁判とかそーいうことにはエネルギーを使うような、そんな女子がそのうち大増殖しそうでこわい。よけいに産婦人科医がへって、出産はますます困難になる。いや、あるいは、高齢というだけで病院がうけいれなくなるかもしれない。どうしてそこまで誰も考えないんだろう? いまそれほど危機的状況でもあるのに。