漫画のエヴァンゲリオンの最終巻

 漫画のエヴァは、セールのときにキンドルでまとめ買いしたので、最終巻もキンドルで読んだ。新旧アニメからえんえん、あれこれしていたものが、きれいにまとまって着地した印象である。
 かつ、読後感がとても暖かい感じがする。アニメのストーリーや構図を踏まえつつ、アニメでは説明不足もとい、説明していない部分について、描かれていたり、キャラクターの描き方も、全体的に人間味がある。
私は好きだ。
 人は人と接するが故に、傷ついたり、心を閉ざしたり、ずっと閉じこもっていたいと思う。実際にそうすることもある。でもエヴァという作品全体で描かれているように、世界にはたくさんの面白い人がいて、面白い謎の出来事がある。世界はけっきょくおもしろい。エヴァという作品を読んでいる時点で、世界は捨てたものじゃないということを、すでに体験してしまっている。
 エヴァでは、何組もの、男女やその他の、愛情の姿が描かれている。うまくできてるもんだ。そういうものに、閉じこもっていても、閉じこもっているが故に、若人は世界に憧れるのだ。
 街は白く冷たくて暖かい。世界はつらくて、おもしろい。君には、あなたには、未来がある、歩いていける。すすんでいける。破滅的な感情にうめつくされているようで、前を向いてあるいていく。ネガティブでポジティブ。だいたいそんな感じ。